コラム 19/20シーズン マンチェスターユナイテッドプレイヤー評 GK編
はじめに
感染病によってイレギュラーが続いた19/20シーズンもチャンピオンズリーグがバイエルンの三冠、そしてチャンピオンズリーグ完全優勝をもって終了しました。
とは言っても、フランスはリーグアンが開幕したため今はすでに20/21シーズンでもあります。つまり8月の一部分は19/20と20/21が並行して存在しているという次元の歪みが存在しうるという稀有な時間です。
さて私が応援しているマンチェスターユナイテッドはリーグは3位、カラバオ、FAともにベスト4。ELもベスト4とボチボチの結果に終わりました。(ユナイテッドがタイトルなしでボチボチはないだろうと思う方がおられるかもしれませんが、ライバルクラブと戦力を比べたら妥当のような気がします)
実は私、恥ずかしながらユナイテッドの全試合を追えたのは今季が初めてで、シーズンが終わった時はそれなりに達成感がありました。選手個々人に思い入れもあるのでせっかくだから今期の振り返りをしようと思います。
読み方
読み方ぐらい自由にさせろ!という方は飛ばしていただいて構いません。
私はどうにもTKQさんや、sakeさんのようなユーモラスな文が書けないのでちょっと工夫をしていきます。
(例)
アルフォンソ・デイビス (18)72→77 B
今年最も躍進したタレントの一人。カナダのバンクーバー・ホワイトキャップスから強豪バイエルンに入団し、左サイドバックのスタメンを確保した。爆発的なスプリント力で欧州を席巻し、CLのバルセロナ戦では守備に定評のあるセメドを完全に打ち抜いた。
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— domidomi (@domidomi_39) 2020年8月23日
A・デイビスのキレすごいな
それでは説明を。まずは名前、その横は年齢です。72→77はサッカーゲームFIFAでの開幕でのデータとアップデートされた今のデータです。サッカーゲームのFIFAで判断するのは、いささかリスキーではないかとも自分で思いますが、客観的な数値としてはある程度活躍の度合いなどは参考になるし分かりやすいと思ったので載せていきます。
その横の”B”は選手の個人的評価の指標です。
A チームMVPクラス
B チームで活躍した選手
C 期待を裏切らなかった
D よくないシーズンだった
E いない方がマシ
こんな感じです。おそらくBーとかC+みたいなのが出てくると思うのでその辺はニュアンスでお願いします。
ダビド・デヘア (29) 89→88 B-
ヤングが冬にインテルへ移籍したことによってチーム最古参になった正ゴールキーパー。怪我なく一年間過ごし、プレミアは全試合出場した。
今シーズンも神ががったセーブを見せることが多かった。特にグラウンダー系のシュートをよくストップしている。
しかし、少し目立ってしまったのがミスの多さ。いささか残念なプレーが昨年から続いている。
特に顕著だと思ったのが1:13あたりからのベルフワインの放った、威力はあるがコースは真ん中のシュートを弾き、ゴールにされてしまったシーンだ。他にもFAカップでのチェルシー戦でマウントにニアを打ち裂かれたことも含めて、いささか彼のもらっているプレミアトップの莫大な給料も含めて期待外れとまではいかなくとも来年に期待したいと思える内容だった。
セルヒオ・ロメロ (33) 80→80 C++
アルゼンチン代表の正ゴールキーパーの実力者。彼クラスがセカンドキーパーである理由もファンでありながらよくわかっていない。カップ戦で起用され、安定したセービングを見せFA、カラバオ、ELのベスト4に貢献した。
ビッグセーブの多さと安定性から一部のユナイテッドサポーターからはデ・ヘアの不調時にはプレミアリーグで起用してもいいのではという声も出た。今期のチェルシーであったら不動のレギュラー間違いなしだね!
私の知る限り彼を嫌っているサポーターはいない。不満不平を聞いたことがなく試合に出れば結果を出すという一番かっこいいタイプの選手だからだろうと思う。代理人ライオラなのにチームを揺さぶる報道が出てなかったのも好印象を与えた。
ちなみに彼は、EL準決勝セビージャ戦で自身では無く、デ・ヘアが起用されたことから退団を志願しているという報道が流れていて、レイナが抜けたアストンヴィラあたりに移籍の噂が出ている。プレミアだと控えのキーパーで一番給料は高いが、それでも彼を欲しがるクラブはあると思うので願わくば幸せなサッカー人生を送ってほしい。
リー・グラント (37) 74→71 C
通称グラント爺さん。GKコーチも兼任している彼、若い頃は主にチェンピオンズシップで活躍していたらしい。ユナイテッドの第三キーパーに求めることはイングランド人で、チームの輪を乱さずに、怪我をせず一年間しっかり帯同する選手という意味であればほぼ一番条件に沿ったプレーヤー。
EL、グループステージで突破決定したカザフスタンはアスタナ戦で大量のユース選手とともに出場した。
あんまり、話題にならなかったが今季で契約満了するところを今年3月、1年間の契約延長を果たした。
彼は指導者を志しているらしく、引退後もユナイテッドに留まる可能性あるらしい。
ディーン・ヘンダーソン (22) 74→79 ?
ローンで出ている選手は正直見れていないので取り上げないつもりだったのですが、ヘンダーソンは取り上げないわけにいかないので少ーし、雑表を書いてみたいと思います。
19/20シーズンで最もプレミアで躍動したGKである、ヘンダーソン。当時、二部であったシェーフィールドに18/19シーズンにローンで移籍しシェーフィールドを昇格に導いたのち、ローン契約を一年間延長。今季昇格組ながら、プレミアを席巻したシェーフィールドのブレイクを最後列から支えた。
20/21シーズンはユナイテッドで、デ・ヘアとポジション争いをする気満々でファンとしては期待で一杯だ。
チェルシー を筆頭に移籍の興味を伝えられているが、ユナイテッドとしては14歳の時にユースへやってきたため、ホームグローンを満たしており、是が非でも手放せない。そのため多少の契約面での譲歩は仕方ないと個人的には思っている。
将来のユナイテッドGK陣
来季のGK陣は、私の見立てではロメロさんが退団して、デ・ヘアとヘンダーソンが並列して使われ、グラント爺さんが第3キーパーと予想しています。数年前までは、デ・ヘアと張りあうゴールキーパーがユナイテッドユースから出てくるとは思っていなかったのですが、やはり将来のことはわかりませんね。
さて、現在のマンチェスターユナイテッドのゴールキーパーは選手層でいえば世界最高峰だと思っているのですが、今年GKで混乱を極めたチェルシーも、五年前まではクルトワとチェフという世界最高クラスの選手層を抱えていました。そのため、今ほくほくしているユナイテッドもチェルシーの二の舞にならない保証はありません。
そこで、ファーガソン監督の提唱しているチーム作りは2年後を見据えるということを当てはめてみたいと思います。
まず、ヘンダーソンがGKを勝ち取った場合は25さいとノリに追っている時期ですが、デ・ヘアは契約延長オプションを持っているとはいえ契約は残り一年。そして、正GKでもないのにプレミア一の給料を出すのは難しくなっていくでしょうし、出場機会を求めて母国スペインに帰ってしまうかもしれません。
逆にデ・ヘアがポジションを守り続けている場合だと一番脂に乗っている時期に試合の出れないヘンダーソンは不満が出てよほどユナイテッド愛のある場合でもないと退団するでしょう。ハンダノビッチやチェフ、ブッフォン、そしてカバジェロのように、30代後半でもビッククラブのゴールマウスを守る選手は数多といます。チェフが入団した結果、アーセナルから去ったシュチェスニーのようになる可能性は十分にあるでしょう。
そして第3キーパーを務めているグラントも来季で契約満了と案外2年後には焼け野原になっているかもしれないGK陣ですが、GKはビッククラブから一人動けば市場はドミノ倒しのように動いていくのでわりかし楽観視してもいいのかもしれません。
個人的な期待としては、モリーニョがポルトガル代表の正GKになれる選手と太鼓判を押したジョエル・ペレイラ。今季はスコットランドはハーツへローンに出され、食野とチームメイトだった彼。今年24歳の彼はここ数年レンタルで武者修行を積んでおり、一年間トップチームでの姿を見てみたいところです。
終わりに
ということでわっと書き上げましたがいかがだったでしょうか?
間違っているところ、気になるところがありましたら、打たれ弱いので優しく教えてください!
次のコラムはサイドバック編です!
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最後までお読みくださりありがとうございました!