コラム 19/20シーズン マンチェスターユナイテッドプレイヤー評 CB編
さて、プレミアリーグが開幕したということでコラムを書きました。
読んでみてね。
ということで開幕しちゃったので素早く19/20プレイヤー評を書いていきます。
では改めて、選手評価の指標を紹介。
A チームMVPクラス
B チームで活躍した選手
C 期待を裏切らなかった
D よくないシーズンだった
E いない方がマシ
目次
- ビクトル・リンデロフ (25) 81→81 B 28M
- エリック・バイリー (26) 80→80 C 17.5M
- フィル・ジョーンズ (28) 79→77 Cー 7M
- マグワイア (27) 82→83 A 56M
- トゥワンゼベ (22) 72→74 Cー 8M
- スモーリング (30) 80→81 B? 20M
- ロホ (30) 78→78 C+? 8M
- 将来のユナイテッドのCB陣
ビクトル・リンデロフ (25) 81→81 B 28M
スウェーデン生まれ、ベンフィカ育ちのイケメン。今季もスールシャールのファーストチョイスとして、スタメンでワンシーズン通して働き、出場時間は昨年より600分増えた。
よく彼を試合で見てたはずだが、どうにも印象が薄かった。全体的にどこが悪いというところもなければ、ここが特段良いと褒め称えるところもなかった。足元でのコントロールでのポカの印象がないのでテクニックがある選手だろうと思う。
だが、第三節のクリスタルパレス戦で、確かベンテケ?だったかにGKからのロングボールで競り合いに負け、そのまま失点へ直結してしまったプレーもあったので、フィジカル的にはユナイテッドのCBスタメンとしてはいささか心細い。
エリック・バイリー (26) 80→80 C 17.5M
モウリーニョのもとでスタメンをシーズン通して働いた2018年の35Mから市場価値の低下を落ちるところを知らず、今や半額の17.5M。まだ26歳だというのに。獲得に38Mの値をつけたしまった以上ビジネスとしては失敗。
今季も前半戦は怪我で棒に振り、復帰してからはプレミアでは強豪用の3CBのファーストチョイスとしてインパクトを残した。しかし、通常時のリーグ戦ではリンデロフ・マグワイアのコンビの牙城を崩せずシーズン終了。主な出場はEL、FAカップで、主にリンデロフと交代し出場した。
自陣ゴール前でボールを巧みに操り、全ユナイテッドサポをドキドキさせた。
粕谷さんを筆頭にサポーターはポテンシャルに期待を抱き続けてるから、来季こそ怪我なく万全に過ごして欲しいな。結果は自ずと出てくるはず。
フィル・ジョーンズ (28) 79→77 Cー 7M
こう、なんというか頑張ってるな〜とは思うんだよね。うん。イングランド代表戦士だしね。欲しいところはあると思うよ。チャーミングだし。正直いじりはキツすぎるとも思うしね。案外フラムあたりに行ったら重圧が無くなって活躍するかもね。うん。ええ。
マグワイア (27) 82→83 A 56M
結構な金額(世界一のCBへの移籍金)で、ユナイテッドに加入した彼。今季、トータルで55試合に出場。マンチェスターシティも彼を狙っていたらしいですが、移籍されてたらコンパニの穴を埋められててリヴァプールとプレミアリーグ優勝争いは熾烈を極めることになっていたかもしれません。
冬の移籍市場でファーガソン時代を知る最古参、ヤング大先生がインテルへ移籍しましたので、新キャプテンは赤いユニフォームに腕を通してからわずか六ヶ月のマグワイアが就任。怪我もせず、イングランド人で、スタメンに欠かすことのない彼なので人選としてはバッチリだとは思うのですが、こうデ・ヘアとかリンガードあたりがやって欲しかったなぁ、なんて。まぁ、キャプテンとかは向き不向きがあるからね。(バルセロナ方面を見ながら)
オフのギリシャでのひと騒ぎは正直よくわかっていないので言及しません。
トゥワンゼベ (22) 72→74 Cー 8M
彼が怪我をしなきゃ、CBの層はそれなりになるんですがねぇ。わかりやすく言えばユナイテッドのホールディング枠。フットボールマネージャーだと彼はリンデロフを差し置いてスタメンでよく出てますよね。私も重宝してます。
年齢もボチボチいい歳なので、来年こそ勝負。彼のポテンシャルを高く評価する人も多いので、20/21シーズンこそ頼むで!
スモーリング (30) 80→81 B? 20M
ローマでどうやら大活した大統領。と言っても、正直ローマの試合は数試合しか見ていません。ということで、ロマニスタの方にスモーリングの印象を聞いてみました!
私がTwitterを始める前からずっと閲覧させていただいてファンだった、ASローマ速報を運営されている(ASローマ速報〜ROMANISMOasromasokuhou.com)如月さんに(ツイッターアカウント ASローマ速報⚡ ROMANISMO official (@roma_sokuhou) | Twitter)ダメもとでお願いしたら書いていただきました!
それではどうぞ!
この一年でプレミア界隈に話を訊いたり、調べた結果、スモーリングはその実力や人間性は評価されてはいるものの、親クラブであるマンチェスターユナイテッドでは、主力としての活躍を求められているわけではないという事が判った。
もちろん、名わき役、バイプレイヤーがいて主役や作品そのものに深みが生まれるのだろうから、スモーリングに対するこれまでの評価を否定はしない。しかし、ローマで彼が求められているのは、マグワイアやリンデロフの控えではなく、スターターとしてである。
彼がローマに到着した時、実力に懐疑的なロマニスタは少なくなかった。しかし、ひとたびピッチに立つと、シーズンの前半をデュエル勝率100%、タックル成功率、ボール奪取率もリーグトップの数字を叩き出し、あっという間にロマニスタのハートを虜にした。
1シーズンしか観ていないぼくが彼のプレースタイルに関して書くのは釈迦に説法というもの。詳しい解説は他に譲るとして、イタリアにマッチした最も大きな理由は、彼ほどのフィジカルに優れた選手がセリエAには珍しかったことが挙げられる。イングランドではもっとタフなディフェンダーがいるのだろうが、戦術の国イタリアは十分に通用するタフさで、対人の強さが光るシーズンとなった。
来季のローマは3バックから4バックへの可変式フォーメーションで戦うことから、スモーリングにはより高い戦術理解度が求められると思う。これからもローマのディフェンスを、いやローマをけん引して欲しいと思っている。
なんとなくローマで活躍していると聞いていましたが、スモーリングが対人とフィジカルでセリエAを席巻していたことは知りませんでした。ロマニスタのハートを掴んでいたことも。
もともと彼はファーガソン時代では右サイドバックでも起用されていたので、可変式で急にプレー精度が悪くなる気はしません。
来季はおそらく完全移籍でローマに籍を移すとおもうので、スモーリングの今後を気になる方はASローマ速報をチェックしてみてくださいね。
ところで、ファーガソン監督が自伝でエヴァンスとスモーリングで今後のユナイテッドのCBは任せられると書いてありましたが、どうにもユナイテッドでは期待ほどは活躍できませんでした。しかし、エヴァンスはレスターで主力、スモーリングはローマで活躍と、これはファーガソンが監督をし続けていて実力をのびのび発揮できてれば違う未来もあったのかなぁ、と今季の二人を見て思いました。
ロホ (30) 78→78 C+? 8M
貴重な左利きのCBとして前半戦は左サイドバックとしても出場機会に恵まれ、そこそこ出ていたはずですが、ウィリアムズがトップチームでやれる目処が立ち過剰戦力として見られるようになったからか、地元のアルゼンチンにレンタル移籍。
ファンハール政権の時、W杯でアルゼンチン代表として活躍していたところをユナイテッドが獲得。スポルティングでうまくやっていたのにユナイテッドではイマイチでしたね。おそらくこの夏でバイバイ。ゴールの代表ベストイレブン企画でアルゼンチンの左サイドバックでツイッターアンケートでは一位だったのに、記事ではエインセが選ばれていたのには笑いました。
将来のユナイテッドのCB陣
マグワイアはいいとして、相方が問題。リンデロフ、バイリーと言ったスタメン候補生は実力、給料も見てもベンチで収まる選手じゃない。そのためユナイテッドのウィークポイントの一つである、CBは補強の順序としては枚数は事足りているものの、クオリティ面で心細いため、ピッチを重視するファンとフロント陣の間で乖離が生まれるのではないかと思う。